2009/09/24
毛沢東がどういう人物なのか、中国に来たばかりの頃は深く考えることはなかった。
798芸術地区にいた2005年当時は毛沢東をモチーフとした作品が多く、それが権力や西洋人の嗜好に迎合しているようであまり好きじゃなくて、そういう歪んだフィルターを通して毛沢東を見ていただけのように想う。
その毛沢東に興味を持ったのは「北京の休日」というショートフィルムで天安門前で撮影する機会を持ったときだ。
天安門で蒋介石夫人の宋美齢と一緒に
Special Thanks to 姚斌 yaobin
彼の協力なしには撮影できなかった。どうもありがとう
中国の状況を知らない人には分かりづらいかも知れないが、蒋介石夫人の宋美齢の人形と一緒に、こういう映像を取ったというのは奇跡的なことだ。
その撮影のときは^-^ほうしうさんとカメラマンと2人で、集中力が異常に高まったというのか、普通の生活では感じられない、人に話しても信じてはもらえないであろう超常的な?感覚がそこにはあった。
場と一体化したというか・・・。
すべてがオートマティックに自由に理想的に動くというか・・・。
その場にあるスピリットのようなものと繋がったというか・・・。
その極端に研ぎ澄まされた感覚で、中国をまとめている「力」のようなものを感じ取ったし、毛沢東がどれほど中国の人民から慕われていたのか、なんてことが、言葉ではなく感覚的に一瞬で理解できた。
その撮影の後、近所の老人に毛沢東のことを聞くと、噛んで含めるようにつぶやく。
「偉大・・・。偉大・・・。」
それだけだった。
でも、それだけで毛沢東がどういう人か知るには十分に想えた。
^-^ほうしうさんは鹿児島出身だから、例えるなら鹿児島県人にとっての西郷隆盛だ。
特に老人の間では西郷隆盛は神格化されていて「鹿児島でどんなに成功したとしても、西郷さんの悪口を言うと、それだけでその成功はフイになる」と言い聞かされて育った。
西郷隆盛は政府に反乱した逆賊で、愛人もたくさん囲い込んで、沢山の女性と子を作った享楽的な人で・・・、というような事実もあるけど、そんなことって全く問題じゃない。
西郷隆盛の人としての器量の大きさ。
それに尽きる。
同じように、中国人にとっての毛沢東も、歴史的な偉業を達成したから尊敬するということではなく、毛沢東が毛沢東とういう人格であったこと。
毛沢東から感じる器量の大きさ、それを中国人は「偉大」って言葉で表現して誇りに思ってるのだろう。
実際に毛沢東がどれほど酷いことをしたのか、って最近は西洋を中心に多くの研究本が出版されて、彼の政策や行為は悪魔のようだとの批判を受けている。
でも、それって西洋的な思考回路で事実を基に導き出された価値観で、中国人が感じるような「偉大さ」という感覚はつかみ取ってないから、どうかとは想うけどね。
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