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中国人の性格と考え方 その他いろいろな視点より

中国のキリスト教 クリスチャン カトリック

2007.3.4

天津旅行の帰りの列車内で、アメリカ人クリスチャンに出会った。

これだけ込んでいる車内で2時間近く立ちっぱなしだから、喋って時間を潰そうと想って話しかけた。

いろいろと喋っている内に、彼は学生で、将来は中国でクリスチャンを広める仕事をするそうだ。

中国は共産主義で宗教を弾圧するイメージを持っていたから、大丈夫なのか?と聞いたら、最近は北京でも活動をしているし、日曜日は教会に人でいっぱいになるそうだ。

帰ってから調べてみると、実際に中国の宗教の状況は近年大きく変わってきているようだ。

いま中国ではクリスチャン人口が爆発的に増えている。

すでに7千万人の人々がクリスチャンとなっていて、一日数万人の勢いで増えつつあるそうだ。

中国人がキリスト教を選ぶのが分かる気がする。

現代の中国人には仏教は抽象的すぎて分かりにくいのかもしれない。

物質的な西洋文明の中で生まれたキリスト教の方が、悪い意味で物質至上主義の現代中国人にはピンと来るのではないかと想う。

ただ完全に自由になったわけではなく、中国では、キリスト教徒が教会を建てたり、そこで礼拝をするには、国へ届け認可を受けないといけないとのこと。

教会を建てる申請も、なんだかんだと滞り、先を急いで建て始めると、武装警官が取り壊しに入り、教徒ともめて紛争となれば、それは反政府的な武力行使と見なされるそうだ。

しかし、状況は大きく変わりつつある。

「宗教はアヘン」と弾圧された過去は過去へと過ぎ去り、現代の中国ではクリスチャンが爆発的に増えているそうだ。

巨大な中国マーケットに我先にと企業だけではなく、宗教もやってくる現代の北京。

共産主義と宗教

共産主義者にとっては、「宗教はアヘン」というだけでなく、政治的脅威と映り、「権力の手先になって、社会主義、共産主義へと移行する歴史発展を妨害する反動勢力」「人民の敵」として、粉砕・打倒しなければならない敵として、容赦なく攻撃される対象となっていました。

中国に信教の自由をもたらすと、13億の国民を一つの国という枠にはめるのが無理と言うことでしょう。台湾のような枠にはまらぬ地域が増えては、中国が瓦解すると政府は警戒しているのでしょう。

財産の没収をはじめ、悪印象をつけるための虚偽宣伝、レッテル張り、教会内反対勢力を利用しての内紛、それを口実にしての介入、差別、強制労働、投獄、殺害等、様々な攻撃にさらされ抹殺・弱体化される姿が如実に示されています。

1949年に中国共産党が政権を取って以来、宗教、特に「治病」「災害除去」「順調加護」を念じる龍王廟などへの民間信仰に否定的な政策が採られたため、各地の廟が次々と破壊されました。

公には発表されていないことですが、文化大革命以降の中国においては、仏教徒や、キリスト教徒は大量に投獄されまたは、殺害されました。

厳しい宗教弾圧にもかかわらず、約1億人がひそかに信仰を続けてきたとみられています。

現代の宗教の状況

中国の経済発展が加速するにつれ中国人の伝統宗教への回帰が顕著になっている。市場経済の導入で厳しい競争社会が出現し、“神頼み”的信仰が見直されたためとみられる。

2005年夏に中国全土で実施した調査によると、16歳以上の中国人の中で宗教を信仰する人は3割を超えた。単純計算で3億人以上にのぼる。

信仰する宗教に関する調査ではカトリック、プロテスタント、イスラム教、仏教、道教だけで宗教人口全体の7割近くを占めた。

中国における仏教、道教信仰は龍王廟などへの民間信仰と信者が重なる面が強いという。仏教、道教、民間信仰を合わせた中国伝統信仰への帰依は66%に達していた。

中国社会はこの半世紀に激動を迎え、道徳水準の低下や人間関係の悪化、巨大な西洋文明からの衝撃などを経験した結果、精神のよりどころを失ったことが宗教心の増加の背景にあると専門家談。

社会のエリート層にとっては伝統文化への回帰であり、庶民にとっては古くからの風習への帰依といえる。 

 この調査結果を報じた雑誌「瞭望東方週刊」などは中国での宗教心の強まりについて「宗教心の強まりで精神が落ち着き、社会道徳が強まれば、和諧(わかい)(調和のとれた)社会に最適である」と、胡錦濤政権が進める「和諧社会建設」に有効だとしている。

その一方で「宗教には二面性があり、一部の下心ある人に利用されれば社会の安定と破壊をもたらす」として現在、中国で禁じられている気功集団「法輪功」などを念頭に置いた懸念も示されている。