2007.11.4
2010/03/19 修正
中国の街には至る所に(偽造)証明書発行の広告があり、書類の偽造は当たり前のように思われている。
「代行作成」してくれる証明書の種類は、卒業証明、資格証明、各種免許類、結婚証明書、不動産関連の権利書、住民票など戸籍関連の証明書、領収書、車のナンバープレートなどありとあらゆるものだ。

街には至る所に電話番号が書かれていたり、ぺたぺたと広告が貼ってある。
違法業者のため摘発を怖れるからか繋がらなくなっていることが多い。
そういえば「結婚証明書買って中国に永住したら?お金あれば何でもありだよ」などと当たり前のように言われたこともあるし、これだけの量の広告があると言うことはそれだけ需要がある旨みのある商売ということなんだろうか。
実際に働いていたアートギャラリーの中国人責任者は、土地に関する複雑な利権があるから難しいと正式な許可を得ないで活動していた。
アートギャラリーで大使館や、その他の企業と正式な契約書を交わすときには、政府発行の印鑑が必要になる。
無許可でやっているからもちろんそういうものは無い。
そういった場合どうするか。
お金を出して、他の会社の印鑑を借りて押す。
「どうってことないじゃん、聞かれたら、その会社の所属ですって言えば良いじゃん。それにヨーロッパの人は印鑑に書いてある字なんて読めないからさ。」
アバウトやなぁ・・・。
証明書の偽造、公文書の偽造、 こりゃ何でもありだ。
中国人とのビジネスは、相当に気をつけないと、日本や西洋の感覚で相手すると泣きをみることが多いかも。
未だに法律の整備が進んでいない発展途上国で、文明的なシステムが確立されていないということだろう。
大概のことは法律よりもお金や権力で解決する社会だから書類や法律が先進国ほどの力を持たない。
例えば一人っ子政策時代に生まれた戸籍登録をしていない人たち。
そういう人たちが平穏に生きていくためには証明書を偽造するしかない。
統計では50万人の人が偽造証明書で暮らしていると言うが、この国の統計はあってないようなものだから、実際の数はもっともっと多いように思える。
例えば身元を隠したいからか売春婦はほぼ確実に偽造証明書を持っていると言うし。
中国人のものごとをシンプルに考える性格からすると、紙に書かれたものに価値を見いだすことの意味が分かりにくいのではないだろうか?
なんでそれが重要なの?単なる紙じゃん。
この紙を持っていたら、大学を出ていることになったり、戸籍が貰えたり?
それならその紙を作ってしまえば良いじゃん。
それで何も問題ない。
裕福学生や幹部子女、地方政府ぐるみでニセ奨学生…
広東省 2007年11月3日付の中国紙「北京晨報」は、中国広東省の大学で、裕福な家庭の学生が金銭的に困っていると偽って奨学金をだまし取るケースが出ていると伝えた。
貧困を証明し奨学金支給の判断基準となる家庭状況調査表には、学生の地元の町の公印が押されており、地方政府ぐるみのニセ奨学生の実態が明らかになった。
同紙によると、同省のある有名大学の3年生は実家の1人当たり月収が1000元以上(1元は約15円)あり、ノート型パソコンやデジタルカメラ、高級携帯端末などを所持する派手な生活ぶり。
それにもかかわらず、収入を200元と過少申告して1000元の奨学金を得た。
地元の町の公印が押された空白の調査表に自由に記入できたという。
また、「法制日報」によると、ある自動車メーカーが支援対象にした貧困家庭学生の中に、裕福な学生が含まれていただけでなく、地方幹部の子女らも紛れ込んでいた。この場合も、書類には地元政府の公印が堂々と押されていたという。